老後のお金は「ずっと同じ使い方」ではない
「老後のために新NISAを始めたけれど、売る時のことまで考えていない……」
「最近、周りで相続でもめた話を聞いて、なんだか嫌な気分になった」
そんな風に感じること、ありませんか?
私も高齢の親の姿を見て、通帳や保険の場所が分からず、家族が戸惑っている場面に立ち会ったことがあります。
そのとき、親が歩んできた人生をふと振り返り、気づきました。
「体が動くうちの60代はやりたいことをしっかり楽しみ、80代で終活に向けてたたむ」のが正解なのではないかと。
私たち40代・50代にとって、老後のお金は単なる数字の話ではありません。
自分たちがどう楽しむか、そして「大切な家族に悲しい思いをさせないために、どう資産をたたむか」。
今回は、NISAの出口戦略を「60代・70代・80代」の3つのステージに分けて整理してみます。
60代:「今しかできないこと」にお金を使う時期
60代は、「まだ体力がある」「時間に余裕がある」「気持ちが前向き」と、そんな「人生のゴールデンタイム」です。
この時期に大切なのは、お金を守ること以上に「後悔しないこと」。
- 60代でお金をかけたいもの
- 体力が必要な場所への旅行
- 新しい趣味や学び直し
- 夫婦や子ども、孫との思い出づくり
一方で、 老後を意識しすぎて使うことを我慢すると、 「元気なうちにやっておけばよかった」と感じてしまう人も少なくありません。
NISAで増やしたお金も、 必要になったら少しずつ使うくらいの感覚でいようと思っています。
60代は、 「お金を守る」より「人生を広げる」ために使う時期です。
70代:安心感を優先するお金の使い方へ
70代は、「増やす」よりも「安心して使える」ことを大切にしたい時期です。
- 体力に個人差が出てくる
- 医療費や健康面が気になり始める
- 無理のある予定は減らしたくなる
この時期は、 日々を安心して過ごせる状態を保つことが最優先です。
💡70代のお金の使い方のポイント
- 大きな贅沢より、日常の快適さ
- 住まいのメンテナンスや安全対策
- 家事・移動を助けてくれるサービス
資産運用についても、 値動きに一喜一憂しないために、 一部を現金や安全性の高い資産に移しておくと気持ちが楽になります。
70代は、 「お金の増減」より「安心して使える状態」を整える時期です。
80代:シンプルに、家族を迷わせない状態に
80代で一番大切なのは、資産の管理を「できるだけシンプルにする」ことです。
最近、相続でもめ事に発展した話を耳にすると、本当に切ない気持ちになります。仲の良かった家族が、お金のことで人間性を疑うような事態になる……。そんな悲劇を防ぐのは、元気なうちの「整理整頓」です。
- 80代で意識したいこと
- 複数の口座や金融商品をまとめ、数を減らす
- 資産の場所を、紙一枚(エンディングノートなど)にまとめる
- 「誰に何を遺したいか」を明確に伝え、透明性を高める
この時期の出口戦略は、自分自身のためだけのものではありません。
残された家族に、迷いや不安、争いの種を残さないこと。
それは、お金を遺す以上に大切な、家族への最後の大きな優しさだと感じています。
まとめ|お金は「人生の変化」と「家族の笑顔」のために
老後のお金を一括りに考えると不安になりますが、年代別に見ればやるべきことは明確です。
- 60代: 自分のために楽しむ
- 70代: 暮らしを整える
- 80代: 家族のためにシンプルにする
NISAの出口戦略に、唯一の正解はありません。 でも、「自分はどう生きたいか」「家族とどうありたいか」を軸に置くことで、自ずと答えは見えてきます。
お金で悲しい思いをしない、させない。
そんな「自分らしい出口」を、まずはイメージするところから、今のうちに始めてみませんか。


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