NISAの出口戦略|60歳から30年、安心して「使い切る」ための考え方

出口戦略は「売るタイミング」だけじゃない

NISAを始めたばかりの頃は、「どうやって増やすか」ばかりに目が向きがちです。

でも、50代が見えてくると、ふとこんなことを考え始めませんか?

  • このお金、いつ・どうやって使えばいいんだろう?
  • 老後に一気に取り崩すのが正解?
  • ずっと運用し続けても大丈夫?

私は、出口戦略とは「いつ売るか」ではなく、 人生の後半をどう生きたいかを考えることだと思っています。

この記事では、60歳からその後30年をどう運用し、どう使っていくか。 考え方と優先順位を中心にまとめました。


目次

私が目指しているのは「使い切る老後」

私には、老後資金について一つだけはっきり決めていることがあります。

それは、 お金を残すことより、人生を最後まで心豊かに過ごすことを優先するという考え方です。

子どもたちには、自分の人生を自分で歩いてほしい。 だからこそ、老後のお金は「将来の誰かのため」ではなく、 今とこれからの自分たちのために使うと決めています。

ただし、 「子どもにお金を残さない=何もしてあげない」という意味ではありません。

教育費はもちろん、 子どもたちが

  • 本当にやりたいこと
  • 将来につながる経験
  • 人として成長できる挑戦

こうしたことには、 全力で応援したいし、そこにかかるお金は惜しまないというスタンスです。

将来まとめてお金を渡すより、 必要なタイミングで、意味のある使い方をする。

それが、私なりの「親としてのお金の使い方」です。


年金+αで考える、現実的な暮らしの目安

老後の生活は、年金が土台になります。

そこに少しだけプラスできれば、 日々の暮らしに余裕が生まれます。

私の場合、

  • 生活に困らない最低限
  • 旅行や外食を楽しめるゆとり

この2つのバランスを大切にしたいと考えています。

「理想はこれくらい」「現実的にはこのあたり」

そんなふうに、 幅を持たせて考えるだけでも、 不思議と老後への不安は小さくなりました。


想定している大きな出費は「全部は準備しない」

老後には、どうしても大きなお金が動く場面があります。

  • 子どもの進学や独立にかかるお金
  • 車の買い替え
  • 家の修繕費や固定資産税
  • 万が一の介護費用

これらをすべて、 事前に現金で用意する必要はないと考えています。

大切なのは、

どんな出費が起こりうるかを「知っておく」こと

完璧な準備より、 想定しておくことの方が、心の余裕につながります。


60歳からの運用は「減らさない」より「揺れを小さく」

出口戦略というと、 「いつ全部売るの?」と思われがちですが、 実際はもっとグラデーションがあります。

  • すぐ使う分は、現金や安全資産へ
  • しばらく使わない分は、運用を続ける

こうして、 お金の置き場所を分けることで、 大きな下落にも気持ちが振り回されにくくなります。

老後の運用は、 増やすことより、安心して続けられることが大切。


出口戦略に正解はない。でも軸は持てる

老後のお金の使い方に、 正解はありません。

でも、

  • どんな暮らしをしたいか
  • 何にお金を使いたいか
  • 何は割り切れるか

この3つを考えておくだけで、 出口戦略はぐっと現実的になります。

NISAは、 増やすための制度であると同時に、 人生を楽しむための道具でもあると思っています。

これからは「増やす」だけでなく、 「どう使うか」も一緒に考えていきましょう。


※この記事は、将来の不安をあおるものではなく、 一つの考え方としてまとめたものです。 ご自身の状況に合わせて、無理のないペースで考えてみてくださいね。

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