節約ではなく「仕組み」で貯蓄を加速させる
こんにちは!前回の記事をお読みいただきありがとうございます。
前回の記事を読んだ方から、おそらく最も多く聞こえてくる声はこれでしょう。
「食費10万円も使って、どうやって毎月14万円超も投資に回しているの?」
その答えは、「私が一生懸命節約したから」ではありません。私たちの成功は、「目標から逆算して仕組みを作る」という独自のマネールールで家計を管理しているからです。
「妻の収入をほぼ全額投資に回しているなら、高収入だからできたのでは?」
確かに、投資の原資を確保できたのは、収入が増えたおかげでもあります。しかし、本当に大切なのはその収入を「浪費せず投資に回す」というルールです。年収が増えても生活レベルを上げなかったという『究極のマネールール』があったからこそ、私の収入がそのまま全額投資という最高の余剰金になったのです。
この記事では、私たち夫婦が月々14万円超という多額を投資に回しつつ、豊かな食費と習い事を両立できている、その論理的な仕組みを全て公開します。
💰 食費10万円でも貯まる秘密は「逆算思考」にあった
多額の投資に回せる理由は、私たちが「今月いくら残すか」ではなく、「老後までにいくら必要か」を最初に決めているからです。貯蓄の成功は、毎日の節約ではなく、目標設定から始まります。
💸 逆算のスタート地点:定年後の生活費を決める
投資を始める前、私たちはまず夫の定年後の生活費を具体的に計算しました。
「定年後、毎月30万円の生活費があればゆとりをもって暮らしていけるよね」と夫婦で合意し、そこから「定年までに、目標1億円の資産を築けば何も心配いらないよね」というゴールを明確にしました。
実は、投資を始める前から夫の給料から自動的な先取り貯蓄(財形など)をしていました。私たちは、この先取り貯蓄分を「つみたてNISA」に切り替えただけです。
この具体的なゴールの設定、そしてそれを達成するための「先取りの仕組み」こそが、私たち夫婦がブレずに投資を続けられる土台となりました。
🎯 逆算式を公開!月々いくら投資に回すべきか?
ゴールが決まれば、そこから「現在の年齢・運用期間・想定リターン」という3つの要素を使い、毎月いくら投資に回すべきかという計算結果が導かれます。
私たちの場合、老後資金から逆算した結果、月々14.2万円を迷わず投資に回すという答えが論理的に出ました。この金額は「目標達成のための計算結果」であり、だからこそ私たちは迷わずこの金額を最優先で確保し続けています。
🏠 贅沢と投資を両立させた「仕組みの歴史」と2つのルール
月14.2万円という「必要な額」を確保できた背景には、専業主婦時代から続いた「自動で貯まる仕組み」の存在があります。
⛔️ ルール1:生活レベルを「そのまま」で固定する
これが、食費10万円があっても貯まる最大の秘密です。
実は、この月々14万円という投資額は、私たちが「頑張って捻出した」ものではありません。
【仕組みの進化:専業主婦時代からの継続】
- 専業主婦時代: 夫の給料から財形貯蓄などの自動的な先取り(今の投資額にほぼ相当)を徹底していました。つまり、生活レベルは最初から投資分を差し引いた額で固定されていたのです。
- 投資への切替: その後、財形を「つみたてNISA」に切り替えたことで、投資は努力ではなく「ルーティン」となりました。
- パート収入の役割: 私がパートに出るようになってからは、夫の給料だけで回る生活レベルを意図的に上げなかったため、私の収入はほぼ全額、投資の加速に回せる「最強の余剰金」となったのです。
【現在の具体的な投資内訳】
- 妻(私)のつみたてNISA: 月10万円
- 夫のつみたてNISA: 月3万円
- 夫のiDeCo: 月1.2万円(合計:月14.2万円)
このように、「夫の給料で生活を固定する」というルールがあったからこそ、投資は努力ではなく「当たり前の仕組み」になったのです。
🚗 ルール2:大きな出費は「逆算計画」に組み込む
食費や習い事、そして車の買い替えなどの大きな出費は、「節約」の対象ではなく、「あらかじめ許容されたコスト」として逆算計画に組み込まれています。
「投資のために贅沢の予算を決める」という順番が確立されているため、私たちは不安なく豊かな生活を送ることができています。
🤝 夫婦でマネールールを共有する「お金の会議」
この論理的なルールを感情的な面でブレさせないために、私たち夫婦は常に「お金のルール」を共有しています。
🗣️ なぜ「食費10万円」を削らないのか?
私たちにとって食費は「生活の質を維持するための投資」です。
- 精神的コストの回避: 節約で家族がギスギスしたり、食卓が貧しくなったりしてはいけない。
- 夫婦の合意: 生活の満足度に直結する食費を削って投資をしても意味がない、と夫婦で理解しています。
私たちは、削るべきは生活の質に関わらない固定費や、無意識に上がっていく生活レベルだと決めています。夫婦でこのルールを共有しているからこそ、ルールは揺るぎません。
✅ まとめ:あなたの家計を「逆算思考」に変える3ステップ
月14.2万円の投資額も、食費10万円も、全ては「仕組み」と「逆算」から生まれた結果です。今すぐあなたも家計を「逆算思考」に変えるための3ステップを踏み出しましょう。
- ゴールを設定する: まずは定年後に必要な生活費を、夫婦で具体的に話し合って決める。
- 必要な投資額を計算する: そのゴールから、毎月いくら投資に回すべきかを計算する。
- 生活レベルを固定する: 専業主婦時代から続く先取り貯蓄のように、収入が増えても、生活費のレベルは意図的に上げないという仕組みを夫婦で共有し、増えた収入を全て投資に回す仕組みを作る。
このルールさえ守れば、あなたは「食費を削る」ストレスから解放され、楽しみながら資産を増やし続けられるはずです。


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